すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
「吉隠の歴史 名所めぐり」(桜井市観光協会)
万葉故地の「 上の 大雑把に言うと、吉隠公民館の裏の山が「猪養の岡」とのこと。 「猪養の岡」を詠んだ万葉歌は二首 |
吉隠の 猪養の山に 伏す鹿の 妻呼ぶ声を 聞くが羨しさ | 大伴坂上郎女(万葉集) |
降る雪は あはにな降りそ 吉隠の 猪養の岡の 寒くあらまくに | 穂積皇子(万葉集) |
吉隠という地名は古く、日本書紀に見えるらしい。 初瀬のさらに奥まった場所という意味。 大和と伊勢を結ぶ伊勢街道沿いにあり、現在では近鉄大阪線が通る。 ![]() 何とも言えない写真であるが、吉隠の里を撮ったもの 右手から初瀬からの谷筋が続く ![]() 手前に国道165号線、向こうに近鉄特急が走る。 今も昔も交通の要衝である。 ![]() これが吉隠公民館 「猪養の岡」を紹介するホームページで必ず登場するこの建物であるが、それはここに万葉歌碑が設置されているため。 ![]() 吉隠公民館の裏の山が「猪養の岡」ということだが、上掲の地図を見ると、この山ではなく、もっと奥の方の山なのだろう。 |