すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
伊久里の社(富山県砺波市)
妹が家に 伊久里の森の 藤の花 今来む春も 常かくし見む | 万葉集 |
砺波市井栗谷の栴谷神社の境内に歌碑
妻の家に『行く』と『伊久里(いくり)』を掛けたもの。 そこにはきれいな藤の花が咲いていて、また来る春にこうして見よう、という意味の万葉歌。 この万葉歌のゆかりの地は、全国に三か所ある。 富山県砺波市の井栗谷 奈良県奈良市横井の穴栗神社(伊栗社) 新潟県三条市井栗 それぞれに歌碑が建っていて、それなりの由緒があるようだ。 あまり難しいことは考えず、富山県砺波市井栗谷にある「伊久里の森」へ行ってきた。 【井栗谷】 ![]() 井栗谷の栴谷神社。 ![]() 村の鎮守社のようだ。 ![]() こじんまりとした社殿があった ![]() この神社の境内の木々は砺波市の保存樹林として指定されている。 これが「伊久里の森」なのかどうか分からない。 ![]() この巨木は「綽如杉(しゃくにゅすぎ)」というらしい。 むかし、とてもえらい人が手植えしたものらしい。 ![]() 神社と森 ただし、万葉歌に詠まれているような、藤の木は見つけることができなかった。 境内に藤棚がなかっただけで、木に巻き付く方の藤の木はあるのだろう。 訪問したのが8月中旬なので、見つけることができなかった。 |