すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


今城(奈良県高取町)

「大和万葉旅行」(講談社学術文庫)で高取町の今城なる万葉故地が紹介されていたので、行ってみた。

今城って知らんな〜と思っていたら、むべなるかな、この地は葬送歌のメッカであったので、葬送系の歌に全く興味がない者にとってはエアポケット地帯となっていた。
(※今城はイマキと読む)




今城なる小丘(をむれ)が上に雲だにも著(しる)くし立たば何か嘆かむ   斉明天皇(日本書紀)
 今城の岡の上に、雲だけでも、目につくように立つなら、なげくことはないのだが
「大和万葉旅行」


 「大和万葉旅行」では、『掖上』の『玉手』あたりからの越智岡を望んだものが、上記「今城なる小丘〜」の実景であると記されている。
『掖上』も『玉手』もJR和歌山線の駅になっており、この地に土地勘のない者としては、よくわからない。
とりあえずJRの『掖上』駅と『玉手』駅の双方の方角から越智岡を望んでみた。



玉手駅の角度から越智岡を遠望


掖上駅の方向から越智岡を見る





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この越智岡には斉明天皇の陵墓がある。
しんどそうであったが、せっかく来たので陵墓まで登ってみた。


普段から極力、駅の階段とかを登っているのに、
この階段は本当につらかった。

途中、大田皇女の墓があった。


斉明天皇陵
ここまで登ってくるのは本当に大変だった。















なにも山の中腹にある斉明天皇陵まで登らなくても
よかったと思います。






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