すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
今木山(鳥取市)
「因幡三山」というのがあり、因幡国庁を囲む、 往古、大和朝廷から因幡国に派遣された国司が、大和三山を模して、同じように国庁を囲む山々から因幡三山を定めて、日々大和国を懐かしんだ・・・、ということではないらしい。 1968年に地元の郷土史家が著書の中で因幡三山を選んだとのこと。 昭和は遠くになりにけり。 今では因幡三山は立派な観光用語となり、この地を訪れる観光客は、その端正な山容を慈しみ、はるか大和三山に思いを馳せる、そんな旅のエッセンスとなっている。 今木山 ![]() ![]() こんな今木山を詠んだ万葉歌がある。 |
藤波の 散らまく惜しみ ほととぎす 今木の丘を 鳴きて越ゆなり | 万葉集 |