すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


今須(岐阜県関ケ原町)








木曽海道六十九次「今須」 歌川広重

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中山道沿いのシャッターに広重の浮世絵が描かれていた。






中山道、美濃十六宿のうち、西端に位置するのが今須宿。
江戸から五十九番目の宿場。
一つ手前の関ヶ原宿との間には今須峠という急峻な坂道を通り、中山道の難所とされていた。
今須峠を詠んだ歌が伝わっている。


攀登(よぢのぼ)る峰に等しく立ち出でていますゑ見ゆる山本の杉 冷泉為相(夫木和歌抄)
「今末」と地名を掛けている


此の山に神やいます手向(たむけ)せむ紅葉のぬさはとりあへずとも 一条兼良(藤川記)
「居ます」と地名を掛けている



一条兼良の歌、手向「(たむけ)」が恩変化して「(とうげ)」となったもの。
昔は峠の頂で旅人が道祖神に手向けをしたことによる。










■ 訪問したのは今須宿



今須宿の現在の様子
数軒のそれらしき建物の他は、ほとんど史跡としては整備されていなかった



本陣跡の史跡



妙応時
徳川家康の腰掛石があったり、それなりにエピソードのある寺














訪問地としては、今須峠の方に行くべきでした





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