すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
因幡国庁跡(鳥取市)
あらたしき年のはじめの初春のけふ降る雪のいやしけ |
大伴家持(万葉集) |
国府町庁の集落内に歌碑
天平三年の正月、因幡国の国庁において、国守の大伴家持が国の役人たちを集めて饗応した宴で詠んだ歌。新年を迎えた慶びと国家の安泰を願ったもの。 万葉集を編纂した大伴家持が詠んだ歌であるとともに、万葉集の最後を飾る歌でもある。 テンポのよい歌で、お気に入りである。 【現地訪問】 ![]() 先ず向かったのは鳥取市の国府町庁という集落。 地名は歴史を語るのだろう。 ![]() 街角に、こんなかんじの史跡が整備されていた。 ![]() 大伴家持や佐々木信綱の歌碑があった。 次に近くの国庁跡へ訪問 ![]() ここで天平三年の正月に宴会が開かれ、国守の大伴家持が新年を寿ぐ歌を詠んだ現場 ![]() 西向きに面影山 ![]() 東北方面に稲葉山が見える ![]() 昭和47年から始まった調査で発掘されたそうだ。 ![]() ![]() 佐々木信綱が大伴家持の歌を褒めたたえて詠んだ歌 |
ふる雪のいやしけ吉事ここにして 歌いあげけむ言ほぎの歌 | 佐々木信綱 |