すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


稲村ヶ崎(神奈川県鎌倉市)






鎌倉見越(みごし)の崎石崩(いはくえ)の君が悔ゆべき心は持たじ 万葉集
鎌倉の見越の崎の崩れ岩のように、あなたが後悔なさるような心は持つまい
(奈良県立万葉文化館) 
 




稲村ヶ崎は、鎌倉の由比ヶ浜と七里ヶ浜の間の岬のこと。

万葉集では見越ヶ崎として詠まれている。

岬は太平洋に面しており、高い波がぶつかり岩が崩れる。

そんな「岩崩」を、「悔ゆ」を導く序詞として用いている。








室町時代の二条派の歌人、法印尭恵の歌


頼まずよ見越が崎の浪枕さらでもあだの春の夜の夢 法印尭恵(北国紀行)










■ 現地訪問したものの、










駐車場が満車で駐車できず、路肩に停めて、とりあえず写真だけ撮ってきた。


この左手に駐車場があり、国道を渡ったところの稲村ヶ崎公園に各種の史跡が整備されている。


新田義貞が鎌倉の戦いで、潮が引いたタイミングで稲村ヶ崎の南の磯伝いに鎌倉へ攻め入ったという太平記の旧蹟があるのだが、残念。














同僚が東京に転勤になり、鎌倉に住むことになりました。





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