すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
「 当地を治めていた豪族犬上氏(犬上君)は、日本武尊の子である稲依別王の後裔とされる皇別氏族であり、たしかに由緒がある。 また、「犬上郡」は現在も続く行政区画で、湖東地域の相当部分を領域とした。 豊郷町にある犬上神社は、犬上氏の先祖を祀っているが、犬上郡の鎮守社でもあるのだろう。 そんな「犬上」であるが、横溝正史の「犬神家の一族」とは関係はなさそうだ。 室町時代の歌僧、正徹の紀行文「なぐさみ草」に犬上の里を詠んだ歌が記載されている。。 |
暮れぬまに人な咎めそ犬上の里はありとも宿は借らじを | 正徹(なぐさみ草) |
「日本古典文学全集」によると、『犬どもよ、日の暮れない間は咎めだてするな。犬上の里はあっても、私はここに宿を借りる気はないのだから』との訳。 この訳を読んでみてもよく分らない。 ■ 現地へ訪問 ![]() とりあえず犬上氏の先祖を祀り、郡域の鎮守社でもある犬上神社へ訪問した ![]() 木が伐採されたのか、明るい感じの境内であった ![]() 社殿 ![]() 北に50メートルぐらいのところに、「犬上の君遺跡公園」が整備されていた 。なにか犬上氏にゆかりのある場所なのだろうか 西に20メートルぐらいで旧中山道 この辺りが「犬上の里」だったのだろう ![]() 立派な石碑があった |