すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


石和川(いさわがわ)(山梨県笛吹市)








甲斐八景ネタ


夢山春曙 夢見山の春の夜明け
竜華秋月 龍華院の秋の月
石和流蛍 笛吹川の蛍
金峯暮雪 金峰山の夕方の雪の眺め
富士晴嵐 晴れた日の富士山
酒折夜雨 酒折宮の夜の雨
恵林晩鐘 恵林寺の暮れ方に鳴る鐘
白根夕照 夕日に輝く白峰三山






石和川は笛吹川の古称。
蛍の景勝地だったようだ。
現在の笛吹川。
笛吹川の名称の由来は「笛吹権三郎伝説」という民話。
詳しくは山梨新報社のホームページの「山梨の地名と民話」、笛吹川】をご参照願います。(直接リンク)




甲斐八景の歌


石和川夏なき浪のよるよるは水の螢の影ぞ流るる 日野輝光(甲斐八景)


甲斐八景の歌は、甲府藩主の柳沢吉里が京都の公家に依頼してそれぞれ詠んでもらったもの。
但し、詠み手は実際には現地を訪問したことがなく、想像で詠んだものらしい。



これが旧称:石和川、改めて笛吹川の現在の姿


山梨市万力の、万力大橋から上流を望む


下流方向






その他の石和川/笛吹川を詠んだ歌


山あらし雪の白波吹き立てて ねとり流るる笛吹の川 夢窓国師


浪の音も秋もしらべに成にけり笛吹川の水の朝かぜ 加茂季鷹(富士日記)


おとにきく笛吹川は天地のおのづからなるしらべなりけり 清水浜臣(甲斐日記)


天人の笛吹川に名も立てる 岸の栗色色づきにけり 伊藤左千夫
笛吹の川のかけ橋鍛冶や橋 栗の黄葉の秋は見るべし
の岸の木原の栗黄葉 時雨に過ぎて心ともしも


峡川の笛吹川を越え来れば この高はらはみな葡萄なり 窪田空穂








甲斐叢記(甲斐名所図会) 「石和川」

ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)









山梨県庁のホームページより








このページ、さらっと作るつもりが意外と時間がかかりました








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