すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
8世紀、当地で巨石が地下から地鳴りを伴いながら現れたことがあり、これは薬師如来の出現だとして、お堂を建てて供養したという伝説が残っている。 その後、江戸時代になって東海道五十三次の石薬師宿にちなんで、石薬師寺と改称したという。 とにかく、寺の前が旧東海道であり、なにかと由緒が満載の石薬師寺に行ってきた。 ![]() 色んなものが、きちんと手入れされていて、好感が持てた ![]() 本堂 ![]() 庭には小さなお堂や様々な灯篭や石碑が所狭しと配置されていた ![]() 見どころが仰山あった こんな石薬師寺にちなんだ歌を紹介 |
名も高き誓いも重き石薬師瑠璃の光はあらたなりけり | 一休禅師 |
柴の庵によるよる梅の匂ひきてやさしき方もある住いかな | 西行 |
無病にと頼みすゑける石薬師かたき祈願を忘れ給ふな | 岩佐又兵衛 |
春なれや名もなき山の薄霞 | 松尾芭蕉 |
広重の東海道五十三次の浮世絵、 石薬師は「石薬師寺」の副題があり、 木立の中に石薬師寺の山門が見え(左手)、 東海道が門前を通り、東海道に沿って石薬師の宿が連なり、 田んぼでは秋の収穫が終わり、 背景には鈴鹿の山並みが見える。 ![]() (Wikipediaより) 次の歌は佐佐木信綱といって明治期の歌人であるが、どうもよくわからない。 |
蝉時雨石薬師寺は広重の画に見るがごとみどり深しも | 佐佐木信綱 |
う〜ん、 蝉時雨は夏の季語やし、緑が深いというのも変やし。 ちょっと季節が合わない。 |