すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


磯ノ浦(和歌山市)




若かりし頃、サーファーとして毎週のように磯ノ浦に通ったもの。

磯ノ浦は和歌山市の紀ノ川河口の西の手に広がる砂浜で、きれいなビーチブレイクの波が立つ、大阪近郊では珍しいサーフィンのメッカである。

とは言っても、太平洋に面しているわけでもないので大した波は立たない。しかもここの他にサーフィンのできるビーチがないので大勢のサーファーが磯ノ浦に集まり、いつも満員のイモ洗い状態。

それでも、波がなくても、人が多くても、大阪のサーファーたちはシーズンになると毎週やってくる。


磯ノ浦、通称イソコ
ビーチの西の端から撮影



この日もほとんど波は立っていなかった。
くるぶし程度の波であった。
向こうに見えるのは新日鉄住金の和歌山製鉄所。



ビーチの東側。この向こうは磯になっており、リーフブレイクの波が立つ。「奥イソ」と呼ばれていて、少々危ないが大好きなポイントであった。









サーフポイント紹介のホームページではなかった。


この磯ノ浦が万葉集にある「磯ノ浦」なのかどうか、今となってはわからない。「磯ノ浦」という言葉自体が一般的すぎて、特定の場所を指しているように思えない。また万葉時代の紀ノ川の流路は今と違っていて、海に注ぐ直前に南へ向きを変えて和歌の浦付近に河口があったようなので、この辺りの地形もどんな感じだったのか想像できない。


そんなことを考える中で、磯ノ浦を詠んだ歌を紹介


磯の浦に来寄る白波返りつつ過ぎかてなくば岸にたゆたへ 万葉集


う〜ん、どんなものだろうか















ロングボードならまだまだやれそうな気がしました。





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