すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
一身田(三重県津市)
東海道中膝栗毛のマイナーネタ、と思って行ってみると、すごい寺であった。 真宗高田派の本山、専修寺 実は今回初めて知った。とにかくスケールの大きい寺であった。 とにかくこんな寺だった。 ![]() 御影堂、重要文化財。とにかく巨大であった。 ![]() 蓮の花越しに見る如来堂、重要文化財。 ![]() 蓮池。ちょうどハスの花が咲いていた。 ![]() 唐門、重要文化財。これもすごかった! もっといろいろあったが、省略。 東海道中膝栗毛、伊勢路に至った弥次さん北さんは、まんじゅう大食い競争に負け(弥次さん)、走る馬から落ちて腰を痛め(北さん)、犬に咬まれ(弥次さん)、落ちていた煙草を拾おうとして子供に騙され(弥次さん)、と散々な目に合ったが、能天気な二人はそのまま伊勢に向かって歩いていく。 津の町にいたるまへに、高田の御堂、右のかたに見ゆる。石井殿といふこれなり |
おまな板なほしに鯉のひれふるはこれ佐用姫の石井でんかも | 東海道中膝栗毛 |
う〜ん、岩波文庫の東海道中膝栗毛には歌の解説があるが、読んでもよく分からない。真宗の寺の精進落としと俎板の関連や、佐用姫の伝説や、イシイデンの聞き間違いなどがミックスされた狂歌らしい。 現在の感覚では分からない。 とにかく、伊勢街道を津から伊勢に向かって歩いて行くと、右手に専修寺の大きな御影堂が当時は見えた、というもの。 |