すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
足引きのいたくら山の峰までも積める刈穂を見るがうれしさ | 大江匡房(江帥集) |
板倉の山田に積める稲を見て 治まる御代のほどを知る哉 | 藤原顕輔(顕輔集) |
「板倉」は板で組んだ倉のことで、縁起が良い。 大嘗会和歌の歌枕に相応しい地名である。 秋になって、刈り取った稲が倉に高く積み上がっている様子を詠んでいる。 今回訪問したのは5月中旬で、ちょうど田植えの時期であった。 稲作文化の日本の原風景のような景色が広がっていた。 ■ 現地訪問 板倉山は写真の奥の方の山 また「和歌の歌枕地名大辞典」によると、「板倉の山田」は高島市今津町藺生に作られた田んぼのこと 板倉山と板倉の山田の連続写真 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 麓まで近づいたところ、山頂しか写らなかった |