すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


板倉山(いたくらやま)(滋賀県高島市)







堀河天皇、寛治二年大嘗会和歌 悠紀方

足引きのいたくら山の峰までも積める刈穂を見るがうれしさ 大江匡房(江帥集)





近衛天皇、康治元年大嘗会和歌 悠紀方

板倉の山田に積める稲を見て 治まる御代のほどを知る哉 藤原顕輔(顕輔集)






「板倉」は板で組んだ倉のことで、縁起が良い。

大嘗会和歌の歌枕に相応しい地名である。

秋になって、刈り取った稲が倉に高く積み上がっている様子を詠んでいる。

今回訪問したのは5月中旬で、ちょうど田植えの時期であった。

稲作文化の日本の原風景のような景色が広がっていた。









■ 現地訪問


板倉山は写真の奥の方の山
また「和歌の歌枕地名大辞典」によると、「板倉の山田」は高島市今津町藺生に作られた田んぼのこと

板倉山と板倉の山田の連続写真









麓まで近づいたところ、山頂しか写らなかった
















現地滞在1分程度でした





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