すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
本当にマイナーネタ。 「河内鑑名所記」という江戸時代の名所案内書のなかで見つけたもの。 この中で、「国分から駒ヶ谷に抜ける道」として紹介されている。 私事であるが、かつてこの峠道を上ったところにある企業と仕事の取引があり、近鉄国分駅から何度か徒歩でこの峠を歩いたことがある。 今回は車で通ったもの。 ![]() 駒ヶ谷から上っていく。 ![]() この辺りは右手のようなブドウ畑が広がっている。 ![]() 道の先の信号機あたりが峠。 車で行くとなんともない普通の道だった。 この峠を詠んだ歌 |
駒とめてどこにいぶらの陰もなし国分あたりの雪の夕暮 | 河内鑑名所記 |
藤原定家の 「駒とめて袖うちはらふ影もなし佐野の渡りの雪の夕暮」(新古今)と同じ組立ての歌だが、この峠あたりではいかにも雪が降りそうで、本歌(熊野浦にある佐野の渡り)よりも納得感がある。 この歌の中に出てきた国分の写真 ![]() JR高井田駅から撮影。川の向こう岸に国分の町が見える。 |
![]() 青い線で囲ったところの道 |