すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


(いわ)崎山(岡山市北区)





歌枕としては、大嘗会関連の賀歌が数首残されている程度で、ほとんど無名に近い。


歴史的には、豊臣秀吉の備中高松城水攻めの際に、敵方の吉川元春が岩崎山に陣取ったことで、歴史マニアの間では有名。
ちなみに小早川隆景は、同じく賀歌の歌枕、日差山に陣取っている。


とにかく、足守川右岸にある、どこにでもあるような低山であった。





こんな山
現在では庚申山と呼ばれている。

高さは74メートル。
山頂にはたくさんの巨石が露出しており、古来、信仰の対象になってきたようだ。



これなんか素晴らしい写真だと思う。







こんな石崎を詠んだ歌


末遠き千代の影こそ久しけれ まだ二葉なるいはさきの松 藤原経光(続後撰和歌集)

石崎の山に群れゐるまな鶴の けふこそ御代のはじめなりけれ 藤原家経(大嘗会和歌集)
















この山の山頂に岡山市と倉敷市の市境があります。






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