| すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 | 
岩代(和歌山県南部町)
| 磐代の浜松が枝を引き結びまさきくあらばまた帰り見む | 有間皇子(万葉集) | 
| 岩代の浜の松の枝を引き結んでおく。幸運にも無事で帰ってきたならばまた見よう | |
| 飛鳥時代、 有間皇子は謀反を企んだのだが、一緒に計画していたはずの蘇我赤兄に裏切られ、捕まってしまう。そして尋問を受けるため斉明天皇のいる白浜へ移送される途中、この地で詠んだ歌。 ※松の枝と枝を紐などで結びつけることで、旅の安全祈願とした。 | 

有間王子、結松記念碑

案内板

案内板(国道)

国道沿いにあり、交通量は多くて危ない
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近くの海岸に岩代王子がある

岩代王子からの眺め
はるか先に白浜が見える

JR岩代駅
| 磐代の岸の松が枝結びけむ人は還りてまた見けむかも | 長忌寸意吉麻呂 | 
| 磐代の野中に立てる結び松心も解けず古(いにしへ)思ほゆ | 長忌寸意吉麻呂 | 
| 鳥翔(つばさ)成す有りがよひつつ見らめども人こそ知らね松は知るらむ | 山上憶良 | 
| 後見むと君が結べる磐代の小松が末(うれ)をまた見けむかも | 柿本人麿 | 
| 行末はいまいく夜とかいはしろの岡のかや根に枕結ばん | 式子内親王 | 
| 岩代の結べる松にふる雪は春もとけずやあらんとすらむ | 中納言女王 | 
