すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
十念寺(福島県須賀川市)
【小ネタ】 奥の細道で、白河の関を越えた松尾芭蕉と曽良は、須賀川の町で一週間程度滞在した。 滞在中に十念寺にも参詣したことが曽良日記に記録されているが、ただそれだけである。 今回、須賀川の十念寺を訪問地としたのは、芭蕉の句碑が境内にあるため。 |
風流のはじめや奥の田植唄 | 芭蕉 |
須賀川では、旧知の等躬を訪ねている。 等躬から、「白河の関ではどんな句ができましたか」と問われた芭蕉は、疲労と風景の優美さと懐旧の念で頭が一杯になり、全然あきませんでしたと答え、と言って、まったく一句もなしに越えるというのも心残りとして、上記「風流の〜」の句を披露している。 句解は難しい。 芭蕉も訪ねたという十念寺に行ってみた。 ![]() 正面から ![]() 本堂 ![]() 裏に回るとお墓があった。 東日本大震災で倒れたのだろう。 ![]() 震災の爪痕 |