すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
ぬばたまの甲斐の黒駒鞍着せば命死なまし甲斐の黒駒 | 日本書紀 |
聖徳太子の黒駒伝説。 甲斐国から献上された良馬の中から、四本の足だけが白い甲斐の黒駒を見出し、特別に飼育した。 聖徳太子が乗馬すると、天高く飛び上がり、富士山の頂上を巡って信濃国へ着いた。そして三日で都に帰ってきたという。 聖徳太子が死んだ日から甲斐の黒駒は飼葉を食べなくなり、最後は太子の墓に行って死んだ。 古来さまざまな甲斐の黒駒伝説があるようだ。 山梨県笛吹市の御坂町に甲斐の黒馬ゆかりの地がある。 ![]() 御坂は、古代の官道の甲斐路が通ってしたと推定されている。 また古代甲斐国の国府の所在地として比定されている。 ![]() リニアモーターカーの通過点でもある。 但し、軌道上に防音?防風?のカバーが設置されていて、ここではリニアモーターカーの走行姿は見えない。 ![]() 地名は上黒駒 ![]() ![]() 下黒駒もあった ![]() フルーツ直売店が並んでいた ![]() ドライブインも黒駒 時は下って戦国時代、 細川幽斎は小田原攻めの帰路に甲斐路を通った。 |
ときのとき出へきさいをまつ一首 あへてふるまふかいの黒駒 | 細川幽斎(東国陣道記) |