すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


神倉山(和歌山県新宮市)




神代から続くすごい場所らしい。




けれども、そんなことよりも何よりも、ここの石の階段はすごかった。


最初、階段と鳥居の写真だけ撮って帰ろうとしたが、老若男女皆が登っている中で、こっちも引き返しにくい状況になり、トライすることになった。


登り口の鳥居。
この石段は源頼朝の寄進らしい、全538段。


今までこんな急な階段を登ったことがない!


これはきつい!


先に登ってる人が落ちてきそう!



上から下を見る


祭の時はこの石段を駆け下るらしい。



【ゴトビキ岩のご神体】

石段を登って少し進むと、山の中腹に巨石群があり、その中で空中にせり出したようなのが「ゴトビキ岩」
ご神体である。



もう一枚



ゴトビキ岩からの眺望。
よくここまで登ってきたもんだ。


み熊野神倉山の石たたみのぼりはてても猶祈るかな 入道前太政大臣(続古今和歌集)
(私訳)熊野の神倉山の石段を登り切ってまた祈ろうか 


神倉山の石段の前に歌碑











急な石段のことばかりのページになってしまったが、この神倉山は本当にすごいらしい。
とにかく、天上の神が一番最初に降り立ったのが神倉山で、ために熊野三山の元締めにあたるとか、
また、神武天皇の東征で熊野にやってきたときに最初に登られたのが神倉山だとか、
けれども、さもありなんと思えてしまうほど霊験あらたかなゴトビキ岩の姿であった。

天磐盾神武天皇顕彰碑(天磐盾は神倉山のこと)
















石段を、行き交う人が皆で励まし合ってるのが印象的でした。




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