すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


金津山(兵庫県芦屋市)




【芦屋の黄金伝説】


芦屋市に「打出小槌(うちでのこづち)」という、なんともオメデタな地名がある。ここにある古墳は平安時代の阿保親王のお墓だとされている。阿保親王は村人たちに「もし災害とかで困ったときがあれば、この墓を掘るように」と言って、墓の中に財宝を埋めたとされる。
・・・これが金津山の黄金伝説とされている。



地元ではこんな歌が伝わっている。


朝日さす入日にかがやく此の下にこがね千枚瓦万枚 芦屋民話


古典文学とは縁のない話であるが、阿保親王は、かの在原業平のお父さんなので、捨て置くこともできず、雨の日であったが行ってきた。


金津山古墳は住宅の真ん中にある。
この写真の、奥の小高い山が古墳。
なかなか近寄れない。



駐車場の向こうに古墳が見える。



別の小道の行き止まり。ここの場所だけが古墳に近づけるポイントとなっていた。



金塚黄金塚を別称にもつ市内最大の墳丘を残す古墳で、昔々打出の村人を愛した阿保親王が万一の飢餓に備えて財宝をこの塚に埋めたという伝説があります。
周濠部分の調査を繰り返し、全長55m、後円部径40m,前方部長15mの前方後円墳であることが判明しています。
平成19年6月  芦屋市教育委員会









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摂津名所図会(早稲田大学図書館)

ちょうど真ん中の松が生えている小山が金津山
(手前が海、向こうの山が六甲山)











雨の中、大変でした





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