すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


金浦(かなうら)(岡山県笠岡市)







沖つ風波立つべくも吹かぬよに 金の浦より出づる海士船 藤原家経(大嘗会和歌集)
沖のほうから吹いてくる風が大きい波を立てないであろうと
思われる夜、金浦港から次へ次へ漁船が出航していく。
「おかやまの和歌」(岡山県郷土文化財団) 




「金の浦」って、金満で吉祥あらたかで、いかにも大嘗会の和歌に相応しい地名である。

南米の黄金郷、エルドラドのようなものを想像したわけではないが、いったいどんなところなのか興味があった。

え〜と、実際に行ったところ、金浦の集落は本当に古い街並みで、常夜灯も風景に映え、そして細い道が多く、この町の歴史を感じた。

細い道が多く、交通量も多かったので、車を停める場所を見つけることができなかった。

結局、金浦の最深部、JR山陽本線沿いの空き地から金浦の入り江の写真を撮った。



金浦遠望、左手に金浦の集落
泥で濁っているようだったが、金色に輝いているようにも見える



撮影している、踏切の音が鳴り響き、しばらくすると轟音とともにEF210桃太郎が登場!



拡大写真










1961年頃の航空写真(国土地理院)

まだ干拓が始まっていない




現在の状況







せっかく造った干拓地、現在どのように利用されているのだろう







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