すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


関大明神社(大阪府島本町)




「関大明神社」の名前を最初に見た時、高槻にできた関西大学と何か関係あるところなのかな?と思いました。

まったく関係ありません。




この地は、山城国と摂津国の国境にあり、また北は天王山、南は淀川に挟まれた交通の要衝地であったことから、古代に関所(山崎関)が設置されたところ。現在の関大明神社の所在地は昔の関所跡であり、その名前も関所からの由来である。





現在も大阪府と京都府の府境となっている。 
「従是東山城國」の石碑がある。


社そのものは町の氏神さん程度の風格であった。





前面道路は西国街道。




この関大明神社にまつわる歌として、関所を越えて他国へ旅立つ離別、そして往古の関所を偲んだ歌が残されている。





「源公貞が、大隅へまかりくだりけるに、せきとの院にて、月のあかゝりけるに、わかれをしみ侍りて」
はるかなる旅の空にもおくれねば うらやましきは秋の夜の月 平兼盛(拾遺集)






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関大明神社はいろんな案内書に掲載されてますが、
なんというか、
それほどのモノでなかったような






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