すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


(かに)の大野(岐阜県可児市)






あしてなきかにの大野に放されてする方もなく身をいかにせむ 源俊頼(歌枕名寄)





岐阜県の可児市。
「かに」と読む。
Wikipedia(「可児市」)には、この難読な名称の由来が紹介されている。

名称の由来は定かでないが、
@宮中の掃除を担当していた「掃部(かにもり)」に由来するという説が最も信憑性が高いと日本地名研究所の所長を務めた谷川彰英は指摘している。
A願興寺に蟹薬師が祀られていることから「(かに)」に由来するという説
B「カネ(曲)」「カミ(神)」など他の漢字から転じたとの説
C古代に地域を開拓した可兒(かに)氏に由来するとの説
などがある。






今回、歌枕「(かに)の大野」を訪問する前にいろいろと調べてみたが、史跡などもなく、いったいどこに行ったら良いのか、途方に暮れた。

(かに)の大野」なので、「可児(かに)市の野原」だろうから、どこか丘の上から平地を見下ろすような場所を探したが、よく分らなかった。

それで上記Aの蟹薬師がある願興寺にとりあえず行ってみた。


■ 願興寺 (可児郡御嵩町御嵩1377-1)

改修中であった



本堂が大掛かりな修繕工事をしていた



木曽路名所図絵 「御嶽駅 可兒薬師」

早稲田大学図書館



結局、「(かに)薬師」がなんなのか分からなかった


次に向かったのは道の駅「可児(かに)ッテ」。昼飯時だったので腹が減ってきた。


■道の駅「可児ッテ」 (可児市柿田416-1)

露天が立ち並び、地元の人でごった返していた



地元の名産は栗のようだ



地元で採れた果物もあった



やはり地酒コーナーが良かった












結局、よく分らない訪問となりました






copyright(C)2012 すさまじきもの〜「歌枕」ゆかりの地☆探訪〜 all rights reserved.