すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
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石見国に赴任していた柿本人麻呂が、妻を残して都へ戻るときに詠んだ歌。愛しい妻を思い出すと泣いてしまうという内容。 「辛の崎」の暗礁の深いところに生えている海藻のように、深く妻を愛したとの意味だが、この「辛の崎」は江津市の大崎鼻のことらしい。 大崎鼻は、単調な島根県の海岸線のなかで、山稜の先端が日本海の荒波に削られて見事な海食崖を形成している。 現在は崖の上に灯台が設置されている。灯台からは、石見海岸の素晴らしい光景が見えるらしい。 グーグルマップで確認すると、灯台のすぐ近くまで来るまで車で行けるようなので、行ってみた。 |
しかし、灯台へ上る道は閉鎖されていた。![]() 上り坂を歩く気にもなれず、断念。 ![]() とりあえず海岸から「辛の崎」を撮影してきたが、近づきすぎたのか灯台も見えない。 まあ、しょうがないなと思って、次の目的地に向かって車を走らせていたところ、国道沿いに「人麻呂ゆかりの地(辛の崎)」の看板が見えた。 対向車が迫っていたが、強引に右折した。 ![]() 着いたところは、大きな駐車場があり、上記の長歌の立派な歌碑があった。 ![]() 駐車場から海の方を見る。この先が「辛の崎」だが、灯台も見えない。 ![]() ふと見ると、灯台への行き道の看板が見えた。結構距離がありそうなので断念。 あとから確認すると、この駐車場の西側に「展望広場」があり、そこから灯台が見えるとのこと。 え〜、今回の石見旅行は5年近くかけて構想を練ってきたが、なにかと準備不足が目立つ旅となった。 「現地に行ったらなんとかなるやろ」ではないなと思った。 |