すさまじきもの ~歌枕探訪~


烏川(からすがわ)(群馬県高崎市))







とりもえぬ魚の心を恥ぢもせで()のまねしたる烏川(からすがわ)かな 道興准后(廻國雑記)



1486年、聖護院第二十三代門跡の道興准后は東国遊歴の旅に出た。

京都から北陸を回り、越後国から上野国に入った。

そしてこの歌は、烏川(からすがわ)という川に鵜やカラスが一緒になっているのを見て詠んだもの。



え~と、「鵜の真似をする烏」をインターネットで検索すると、次のような回答があった。

 鵜は水にもぐって魚を捕まえることができますが、烏は空を飛ぶだけで水にもぐることができないということに由来しています。人間も自分の能力を過信せず、己の分をわきまえて歩かねばならないことを意味します。

 鵜は水にもぐって魚を捕まえることができますが、烏は空を飛ぶだけで水にもぐることができないということに由来しています。人間も自分の能力を過信せず、己の分をわきまえて歩かねばならないことを意味します。

(AIによる概要)


まあ、烏川を擬人化というか、擬鳥化というか、そんな感じの歌である。







■群馬県の西部を流れる烏川についての国土交通省のホームページの説明文

『烏川は、その源を群馬、長野の県境にそびえる鼻曲山(1654m)に発し、榛名山の西と碓氷丘陵の東の斜面境を東南方向に流れ、平野部に入ってから碓氷川、鏑川、神流川の西毛の三大河川を合わせて利根川に合流しています。流域面積は470㎢、流路延長は61.8kmです。』








これが烏川





台風接近による大雨で増水していた





木曾街道六拾九次 「倉賀野」 渓斎英泉

烏川が流れる倉賀野宿を描いた浮世絵














烏川という名前でなかったら、どうなっていたのか






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