すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
長門なる沖つ借島奥まへて 我が思ふ君は千年にもがも | 万葉集 |
現地の案内板を転記する
なるほど、作詠の経緯などがよく分った。 【現地訪問】 ![]() 毘沙ノ鼻の駐車場にあったキャラクターたち なにか毘沙ノ鼻には犬や兎に因んだ伝承があるのかな ![]() これが本州最西端、毘沙ノ鼻 ハートマークがあったが、恋人達の聖地かな ![]() 毘沙ノ鼻の沖にあるのが万葉故地の借島、現在の蓋井島 ![]() 展望案内図に合せて撮影 ![]() 毘沙ノ鼻から南方向、下関市の産廃処分場が見える ![]() 北方向、手つかずの自然があった 戦国武将の細川幽斎も借島を詠んでいる |
みな人の命長門と頼めども世は借島の波のうたかた | 細川幽斎(九州道の記) |
さすが伝説の歌人、細川幽斎らしい見事な歌いっぷりである。 みんな、命が長くあってほしい(長門)と願うけど、この世は仮の(借島)世で浪間の泡沫のように消えてしまう、と地名を正反対のダジャレにして詠み上げている。 令和の時代ではなかなかこのようなダジャレは通用しないが、古典の世界ではピカイチである。 |