すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


(奈良県橿原市)


奈良県橿原市の大軽町から石川町にかけての一帯は古代の「軽」にあたるらしい。
近鉄吉野線に沿った169号線は古代の「軽の道」、周辺には「軽の巷」「軽の市」があった。
現在、「軽池」が残っている。



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軽池に行ってみた。

新興住宅地の中、小学校と幼稚園に囲まれた一般的な溜め池。
ゴミはあまり捨てられていなく、小ぎれいな感じ。
夏はザリガニが採れそう。
これが万葉集で紀皇女が詠んだ「軽池」の今の姿。




きれいな水で、底まで見える






軽池の浦廻行き廻る鴨すらに玉藻の上にひとり寝なくに 紀皇女(万葉集)
軽の池のほとりを泳ぎ廻る鴨でさえ玉藻の上に独りで寝ることは無いのに
(橿原市教育委員会の説明文より)


歌碑は近くの「剣池」のほとりにある



この歌の鴨は、で、現在のカルガモらしいのです。






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天飛ぶやの社の斎槻(いはひつき) 幾世まであらむ隠妻(こもりづま)ぞも 万葉集
軽の社にほっそり立つ、御神木のけやきの槻みたい。ああ忍び妻の私は、
いつまでこうして人目をはばかってあの人と逢うのだろう。

(橿原市教育委員会の説明文より)







       

 




 
軽池








あまりパッとしない訪問でした。








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