すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


笠縫(かさぬい)の里(岐阜県大垣市)






雨降る中の訪問だったので、最小限の行動をとった。

大垣市ホームページ「笠縫堤」の地図



これは現在の大垣市笠縫町の地図であるが、左手の近鉄養老線に沿って輪中堤の跡が残っていて、「笠縫の輪中堤防」として整備されているらしい。(地図のマーク)

地形に関することなので、ぜひとも訪問したいと思っていたが、雨がそれなりに降ってきたので中止。

とりあえず笠縫の里を詠んだ阿仏尼の歌碑がある子守神社に向かった。
(地図のマーク)







【子守神社】


それなりの住宅街の中にあった。



地元の人にそれなりに手入れはされているようであった。



村の鎮守社のようだった。





ここに来た目的は神社見学でなく、歌碑の撮影であった。


旅人は蓑打ち払ひ夕暮の雨に宿かる笠縫の里 阿仏尼(十六夜日記)


大垣市笠縫町の子守神社に歌碑




歌の内容から、阿仏尼もここで雨に降られて大変だったようだ。

ただし、雨の縁語である「笠」にちなんだ地名の「笠縫の里」でちょうど雨に降られた阿仏尼は運が良いのだろう。ラッキーと思って雨をテーマとした歌を詠んだに違いない。
快晴の日であったら、多分、この地で歌を詠むことはなかったはず。


いやはや、私も雨の日に笠縫の里に訪問できたのはラッキーだったということかな。






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昔からずいぶん地形が変わったようです






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