すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


笠取山(京都府宇治市)




笠取山は有名な歌枕の地であるが、なにせ醍醐山の奥にある山なので、ハイキングでもしない限り写真を撮ることはできないと思っていた。

ところが、地図をみていたところ、京滋バイパスから一瞬であるが撮影は可能な様子であったため、チャンスを待っていた。

2016年8月、中学二年の娘が家族で旅行に行きたい、アニメ「ちはやぶる」の聖地の近江神宮に行きたいと言ってきた。
年頃になってからは家族旅行にも行かなくなり、最近は専らビジネスホテル利用の一人旅を楽しんできたが、娘の希望なら家族旅行に行かなくてはならない。

(中略)

家族の琵琶湖旅行を楽しんだ帰り道、草津インターから京滋バイパスを通った際に、笠取山の撮影ポイントで、妻に撮ってもらった。




【笠取山】



妻に助手席から撮ってもらった



あの向こうの高い山が笠取山



【拡大写真】




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もう一回、シャッターチャンスがあった



ちょっと見えてきた



一番高い山、標高は370m



【拡大写真】





こんな笠取山を詠んだ歌を紹介


ふれば笠取山のもみぢ葉は行き交ふ人の袖さへぞてる 壬生忠岑古今和歌集


降れど露ももらじを笠取りの山はいかでかもみぢ染めけむ 在原元方(古今和歌集)


かきくらしふる毎に道しらぬ笠取山に惑はるる哉 紀貫之(古今和歌六帖)


はふる道はまよひぬ山科の笠取山やいずこなるらむ 喜撰法師(古今和歌六帖)


笠取の山頼みしかひもなく時雨に袖をぬらしてぞ行く 風雅和歌集


五月雨の隙しなけれは郭公 笠とり山をさして鳴く也 慈鎮(拾玉集)


そそぐしるしぞ空にあらわるる笠取山の清瀧の宮 慈鎮




こうやって笠取山関連の歌を見てみると、「」を詠んだものが多い。「」から連想されるのだろう。










やりとげた感があります。





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