すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


鹿高(三重県名張市)




「鹿高」と書いて「かたか」と読む。
インターネットで「鹿高」を検索すると鹿児島高等学校の関連ページが並ぶ。
また「鹿高神社」で検索しても、鹿高神社古墳のページの紹介が多い。この神社は古墳の上に鎮座しているらしいのだが、神社よりも古墳の方が興味の対象になっているようだ。今でも横穴式石室へ開口部から入れるらしく、たしかに古墳マニアでなくても興味がある。

神社の方は、普通の村の鎮守社であって、う〜ん、もし本居宣長がここで歌を詠んでいなかったら、スルーすること必定だろう。



国道165号線沿いにあることから、三重県に行った帰りに寄ってみた。


ここは名張市の郊外の農村部。



旧初瀬街道に面して一の鳥居がある。
背景の山の中腹に鹿高神社があり、そこまで参道が続く。



こんな感じで山に向かって参道が続く。



この石段を上ったところで国道が横切る。



国道を渡ってさらに石段が続く。



石段を上って、またさらに石段が見えてきた。拝殿までは、まだまだ登らなければならない。もうヘトヘト。



拝殿から名張の盆地を見下ろす。



ここに「神宮遙拝所」の碑があった。
ここから伊勢神宮を拝んだのだろう。




【本居宣長の歌】

きのふ今日ふりみふらずみ雲はるる ことはかたかの春の雨かな 本居宣長(菅笠日記)
きのうも今日も春の雨が降ったり止んだりで 鹿高では雲がはれることもありません
(諏訪邦夫訳)
 


一の鳥居の傍らに歌碑


宣長たちは、吉野の桜を見に行く旅だったので、季節柄、雨の日が多かったようだ。












参道が長くて大変でした。





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