すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


片貝川 (富山県魚津市)




まあなんと言うか、立山連峰を源とする富山県の川は、雪解け水の時期や他の季節によって、川の水の流れ方が違うのだろう。

万葉集に片貝川は二首詠まれているが、同じ川とは思えないくらいに、川の流れ方が異なっている。二首は違う季節に詠んだのか、大雨の前と後に詠んだのか、どうなのか。






■先ずはこれ

落ち激つ 片貝河の 絶えぬごと 今見る人も 止まず通はむ 大伴池主(万葉集)


落ちたぎつ」ような流れって激しい表現だ。


こんなどころではないだろう。(黒谷橋の下流)



多分、もっとすごかったのだろう。(黒谷橋の下流)






■もう一方の歌

片貝の 川の瀬清く 行く水の 絶ゆることなく あり通ひ見む 大伴家持(万葉集)
片貝の川の瀬も清く流れゆく水のように、絶えることなく
ずっと通い続けてこの川を見よう
「越中万葉を楽しむ」(高岡市万葉歴史館編) 


魚津市の黒谷橋の東詰に歌碑
こちらの歌は、「清く行く水」で、こんな感じかな


「清い」っていうか、なんというか、(黒谷橋の上流)



堰が設けられているので淀んでいただけであった。



こんなのを「激(たぎ)る」というのかな









ここまで書いてきて、読み返してみたが、訳の分からない内容になってしまった。と言って、全面的に書き直す気力もないので、このまま放置しよう。


富山県の高岡市に泊まり、越中の万葉故地を巡ったが、この魚津市は本当に遠かった。地図で眺めていた時は二、三十分もあれば到着するようなイメージであったが、一時間半ぐらいかかった。片貝川については、これはこれで良かった。
ただしさらに遠い黒部川の芭蕉の史跡は訪問を断念した。








万葉歌碑の場所をマークしています






川の石がどれも白いのが気になります。








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