すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
片岡の森(京都市北区)
片岡社(かたおかのやしろ)は、上賀茂神社の境内摂社であり、縁結びの神様として有名。 御祭神「賀茂別雷大神」の母君である「玉依比売命」を祀ったお社だからという理由はよく理解できないが、なんと紫式部もこのお社に通っていて、ひそかに吉縁を願っていたらしいというので、ご利益があるとのこと。 といって、紫式部が良縁に恵まれていたとは思えないのだが。 ![]() これが縁結びの神様の片岡社 この後ろにある森が「片岡の森」 ![]() ここの絵馬はハート形。紫式部のイラスト付き。 ![]() 片岡社を前にカップルが立ち止まって何やら悩んでいた。 そんな紫式部が当社に参拝祈願した際に詠んだ歌 |
ほととぎす声待つほどは片岡の森の雫に立ちや濡れまし | 紫式部(新古今和歌集) | |
ホトトギス(将来の結婚相手)の声を待っている間は、この片岡の社の 梢の下に立って、朝露の雫に濡れていましょう。 (現地の案内板より) |
何度も書くけど、紫式部がそれほど恵まれた結婚生活を送ったとは思えない。かなり歳をとってから親子ほどの年齢差がある藤原宣孝と結婚し、一女を儲けたが、数年後に夫と死別。その後は中宮彰子のもとに出仕したが、藤原道長と浮名を流したりしている。 片岡社は上賀茂神社の境内にある。 上賀茂神社の写真を撮ってきたのでここに掲載する。 ![]() 一の鳥居 ![]() 立砂と細殿 ![]() 立砂は上賀茂神社の独特のもの。 案内板の説明
![]() 橋殿。その名のとおり、御手洗川の上に橋のように建っている。 ![]() 中門 下鴨神社ほどではなかったが、混み合っていた。 ![]() 謡曲史跡保存会の駒札があった。 「賀茂」の謡蹟らしい。「賀茂」ってどんなんやったかな。 都名所図会「上賀茂社」 ![]() (国際日本文化研究センター) |