すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
川口(三重県津市)
「川口」って平凡な名前やな、と思ったが、近くを流れる雲出川が山地から平野に抜け出たところであるし、何か関係あるのかな? とにかく、ここが万葉歌のゆかりの地になったのは、要約すると ・聖武天皇が伊勢行幸に行ったとき、 ・この川口に頓宮(仮の御所)を設営した ・随行者たちは大和の国に残してきた妻を恋しがった そこで詠まれたのが次の歌 |
河口の野辺に廬て夜の経ければ 妹が手本し思ほゆるかも | 大伴家持(万葉集) |
要は、川口の頓宮で夜がふけるにつれて、大和に残してきた彼女の腕枕がなつかしい、という意味で一般的な歌。 夜の宴会の場で詠まれたものと推測されている。 まあ、歌碑まであるというので、行かないわけに行かず、三重県観光の際に川口まで足を伸ばしてきた。 ![]() これが雲出川。 川口から上流を望む。この辺りで山地から平野に抜け出る。 ![]() 雲出川。下流方面。 【頓宮跡】 ![]() 川口町の集落を通る道から山道に入っていく。 ![]() こんなかんじで登っていく。 ![]() まだまだ登っていく。 ![]() 医王寺というのが頓宮跡らしい ![]() 頓宮跡の石碑 車で登ろうとしたが、無理だった。 |