すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


川口(三重県津市)




「川口」って平凡な名前やな、と思ったが、近くを流れる雲出川が山地から平野に抜け出たところであるし、何か関係あるのかな?


とにかく、ここが万葉歌のゆかりの地になったのは、要約すると
 ・聖武天皇が伊勢行幸に行ったとき、
 ・この川口に頓宮(仮の御所)を設営した
 ・随行者たちは大和の国に残してきた妻を恋しがった
そこで詠まれたのが次の歌

河口の野辺に廬て夜の経ければ 妹が手本し思ほゆるかも 大伴家持(万葉集)


白山町川口4836、聖武天皇行宮跡に歌碑



要は、川口の頓宮で夜がふけるにつれて、大和に残してきた彼女の腕枕がなつかしい、という意味で一般的な歌。
夜の宴会の場で詠まれたものと推測されている。


まあ、歌碑まであるというので、行かないわけに行かず、三重県観光の際に川口まで足を伸ばしてきた。


これが雲出川。
川口から上流を望む。この辺りで山地から平野に抜け出る。



雲出川。下流方面。




【頓宮跡】


川口町の集落を通る道から山道に入っていく。



こんなかんじで登っていく。



まだまだ登っていく。



医王寺というのが頓宮跡らしい



頓宮跡の石碑



車で登ろうとしたが、無理だった。
















人の家があったりして、入りづらかったです。





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