すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


川原寺(奈良県明日香村)




なんというか、
川原寺は歴史上とても重要な寺であるらしいのだが、あまり歴史のことを勉強してこなかった私にとっては、よくわからない。
WIKIPEDIAによると、「川原寺は、飛鳥寺(法興寺)、薬師寺、大官大寺(大安寺)と並ぶ飛鳥の四大寺に数えられ、7世紀半ばの天智天皇の時代に建立されたもの」とある。


いまは川原寺はなく、跡地に別の寺が建っている。


今はこんなかんじ


道路の向こうに空き地のような場所があり、


同じ服を着たおばちゃんたちが、何かを作ってますが、
何なのかよくわかりません


輪のようなものを重ねてます


なにか催しごとがあるのかな


この辺が川原寺跡。

明日香村観光のメインルートにあるのだが、発掘された伽藍の礎石があるだけで、見るべきものはない。







さて、万葉集には川原寺を詠んだ歌はないが、「河原寺の仏堂の裏に、倭琴の面に在り」と言う左注付きで載っている次の二首が、川原寺の僧によるものだとされている。


世の中の繁き仮廬に住み住みて至らむ国のたづき知らずも 万葉集
うるさい仮住まいのような人の世に住み続けていて、
これからどんな様子の国へ行きつくかも分からない。


川原寺跡の前の道沿いに歌碑







もうひとつ。同じような歌意

生死の 二つの海を 厭はしみ 潮干の山を しのひつるかも 万葉集

 









おばちゃんたちはいったい何を作っていたのだろうか






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