すさまじきもの ~歌枕探訪~


牽牛石(けんぎゅうせき)(大阪府枚方市))






彦星の妻迎へ舟漕ぎ出らし天の川原に霧の立てるは 山上憶良万葉集







大阪府の枚方市や交野市周辺は日本における七夕伝説の発祥の地とされている。

伝承では、交野市の機物(はたもの)神社に祀られている織姫(おりひめ)が、観音山の牽牛(けんぎゅう)彦星(ひこぼし))と、七夕の日に天野川に架かる逢合(あいおい)橋で落ち合い、逢瀬を楽しむというもの。

さて牽牛とは、牛の名前ではなく、牛飼いの若者の名前である。わし座のアルタイルのことで、日本では彦星のこと。

天体ではこと座のベガ(織姫星(おりひめぼし))と天ノ川を挟んだ位置にある。(見たこともないが)





【現地訪問】


観音山公園 (枚方市香里ケ丘12-6-16)

立派な牽牛像があった。
かつて全国七夕サミットが当地で開催され、その記念に作られたとか。




そしてこれが牽牛石。
牛に似ていると言われているが、先述したとおり、牽牛は「牛飼いの若者」の名前であり、どう見てもこの巨石が若者に似てはいない。
案内板によると、牽牛石と命名されたのは昭和になってからという。




牽牛石からの風景
交野ヶ原だろうか

















この辺り、織姫や彦星や天野川など役者がそろっている割に
パッとしないです。
ブラタモリで訪問したら有名になるかも





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