すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
紀伊田辺(和歌山県田辺市)
平家物語に登場する武蔵坊弁慶は紀伊田辺の出身らしい。 義経記に弁慶は熊野別当家の嫡子で、幼名を鬼若といったとの記述 がある。 JR紀伊田辺の駅前には弁慶像が建てられている。 |
紀伊田辺市内には弁慶ゆかりの史跡がいろいろあります。 ・ 弁慶生誕地の碑 ・ 湛増・弁慶の像 ・ 弁慶の腰掛石 ・ 弁慶産湯の井戸 ・ 六代目弁慶松 (松が枯れたら新しく植えなおしているが、6代目になるという) ※ 今度行ってみようと思います。 |
紀の国の 牟婁の江の辺に 千年に 障(つつ)むことなく 万代に かくしもあらむと 大舟の 思ひ頼みて 出立ちの 清き渚に 朝凪に 来依る深海松 夕凪に 来依る縄海苔(なはのり) 深海松の 深めし子らを 縄海苔の 引かば絶ゆとや 里人の 行きの集ひに 泣く子なす 行き取り探り 梓弓 弓腹(ゆはら)振り起し しのき羽を 二つ手挟 放ちけむ 人し悔しも 恋ふらく思もへば | 万葉集 |
「牟婁」は紀伊田辺付近のこと。 歌の中には「出立」の地名も出ている。出立は紀伊田辺の会津川右岸にある地名。浜辺であったようだ。 |
【後日談】(2014年11月) 闘鶏神社に行ってきた。 闘鶏神社とは、源平争乱期に、熊野水軍率いる熊野別当の湛増が、平家と源氏のどちらにつくべきかを、紅白二色の鶏を戦わせて占わせたという由緒ある場所。結果は白色の鶏が勝ち、熊野水軍は壇ノ浦の合戦で源氏側として勝者となったもの。 闘鶏神社の入り口 湛増と武蔵弁慶の銅像 二人は親子であったという伝説がある (ほんとかな) 本堂 七五三なのか、人の数が多かった 楠の古木 縁起あるらしかった 弁慶を祀っていた この日の晩は紀伊田辺駅前の「銀ちろ」でウツボ料理を堪能した ほんとうに美味しかった! |