すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


紀伊田辺(和歌山県田辺市)



平家物語に登場する武蔵坊弁慶は紀伊田辺の出身らしい。
義経記に弁慶は熊野別当家の嫡子で、幼名を鬼若といったとの記述
がある。
JR紀伊田辺の駅前には弁慶像が建てられている。




弁慶像





紀伊田辺駅



JR紀伊田辺〜新宮間は105系が運行






紀伊田辺市内には弁慶ゆかりの史跡がいろいろあります。

     ・ 弁慶生誕地の碑
     ・ 湛増・弁慶の像
     ・ 弁慶の腰掛石
     ・ 弁慶産湯の井戸
     ・ 六代目弁慶松
       (松が枯れたら新しく植えなおしているが、6代目になるという)


   ※ 今度行ってみようと思います。





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ここで紀伊田辺のゆかりの歌を紹介

紀の国の 牟婁の江の辺に 千年に 障(つつ)むことなく 万代に かくしもあらむと 大舟の 思ひ頼みて 出立ちの 清き渚に 朝凪に 来依る深海松 夕凪に 来依る縄海苔(なはのり) 深海松の 深めし子らを 縄海苔の 引かば絶ゆとや 里人の 行きの集ひに 泣く子なす 行き取り探り 梓弓 弓腹(ゆはら)振り起し しのき羽を 二つ手挟 放ちけむ 人し悔しも 恋ふらく思もへば 万葉集


「牟婁」は紀伊田辺付近のこと。
歌の中には「出立」の地名も出ている。出立は紀伊田辺の会津川右岸にある地名。浜辺であったようだ。 











【後日談】
(2014年11月)

闘鶏神社に行ってきた。
闘鶏神社とは、源平争乱期に、熊野水軍率いる熊野別当の湛増が、平家と源氏のどちらにつくべきかを、紅白二色の鶏を戦わせて占わせたという由緒ある場所。結果は白色の鶏が勝ち、熊野水軍は壇ノ浦の合戦で源氏側として勝者となったもの。


闘鶏神社の入り口


湛増と武蔵弁慶の銅像
二人は親子であったという伝説がある
(ほんとかな)


本堂
七五三なのか、人の数が多かった


楠の古木
縁起あるらしかった


弁慶を祀っていた






この日の晩は紀伊田辺駅前の「銀ちろ」でウツボ料理を堪能した


ほんとうに美味しかった!

 






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