すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


紀の川(和歌山県)




紀の川は奈良県大台ヶ原を源流として奈良県より和歌山県、橋本市、伊都郡、紀の川市、岩出市を経由、和歌山市に入り紀伊水道に注ぐ。
全長135kmにおよぶ近畿地方有数の一級河川です。

(紀ノ川漁業協同組合)



奈良県では「吉野川」、和歌山県に入ってから「紀の川」となる。




妹背山付近の「紀の川」(かつらぎ町)
いや〜本当に美しい!
我ながら素晴らしい写真が撮れたもんだと気を良くしている。






和歌山市布施屋付近の川辺橋
熊野古道を歩いた時に渡った。
全長755メートルで、和歌山県下で一番長い橋だそうだ。






南海本線の紀ノ川橋梁(和歌山市)
これは素晴らしい!
上りと下りで少し違うようだが、概要がWikipediaで詳述されている。
1903年(明治36年)、まず現在の南海本線上り線が紀の川に架けられた。ピン結合によるプラットトラス橋3連を、16連と3連のガーダー橋が挟む形である。上り線はアメリカ合衆国のAアンドP・ロバーツ設計、アメリカン・ブリッジ製造。
1922年(大正11年)に隣接して下り線用の橋梁が架けられ、この区間が複線化された。この下り線の桁はワーレントラス橋3連を、16連と3連のガーダー橋が挟む。国産である。
1998年には南海の調査により「耐震性に劣る」として架け替えが検討されたが、その後鉄道総合技術研究所(JR総研)の調査で支障がないことがわかり、計画は中止された。

(Wikipedia)

トラスの形状が違うようだが、そんなことよりとにかく古そうだ。橋脚も赤レンガであるし、本当に魅力的な橋である。



上記写真ではよく見えないのでWikipediaの写真






河口方向。
県道15号線の北島橋が見える。












「吉野川」を詠んだ歌は数多あるが、「紀の川」は少ない。


あさもよし紀の川上を見わたせば金の御岳に雪降りにけり 顕昭

※ 「あさもよし」は紀の国に架かる枕詞




人ならば 母の最愛子そ あさもよし 紀の川の辺の 妹と背の山 万葉集


妹背山付近の中洲、船岡山の護岸壁











「紀の川」と言えば、有吉佐和子の「紀ノ川」だろう。
紀の川を舞台に、明治から昭和にかけての三代の女の系譜をたどった長編小説。少し前に再度読み直した。とっても良かった。













よく紀の川の河口に釣りに行きます。





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