すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
広島・島根・山口の三県への訪問を計画し始めたのは5年ぐらい前だったか。 尾道からスタートして中国山地を北上し、島根県の石見地方を目指すルートを選定した。 ちょうど後鳥羽上皇が隠岐に流された異説のルートと重なる。 一般的に後鳥羽上皇の隠岐配流は、美作国を経て伯耆国に至るルートだとされ、同ルート上にさまざまな足跡を残している。 一方、後鳥羽上皇は瀬戸内の航路から尾道辺りに上陸し、備後国を通過して王居峠を抜けて出雲へ向かったという、通説とは異なった伝承が地元に残っているという。 これらは「後鳥羽伝説」とされ、推理小説の原典になったりしている。 今回は、後鳥羽伝説の伝承地の一つ、吉舎艮神社の紹介 ■ 吉舎艮神社 ・・・ 広島県三次市吉舎町吉舎814 吉舎町・・・上皇が宿泊した際に「吉き舎り(よきやどり)」と言われたことが名の由来 吉舎艮神社(吉舎町)・・・ここで上皇は宿泊されたと伝わる。神社の周りに勝田池という池があり、歌を詠んでいる。 |
蛙なく勝田の池のタたたみ 聞かましものは松風の音 | 後鳥羽上皇 |
【現地訪問】![]() 社頭の鳥居 ![]() 拝殿 ![]() 神社の周り 勝田池があったのはどこだろうか ![]() これも神社の周りを撮影 |