すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


木曽駒ヶ岳(長野県上松町)





江戸時代に、木曽路の優れた風景として「木曽八景」が選定された。


徳音寺晩鐘
駒岳夕照
御嶽暮雪
掛橋朝霞
寝覚夜雨
風越晴嵐
小野瀑布
横川秋月


その中で今回は「駒ヶ岳夕照」。

標高2956メートルの南アルプスの最高峰である木曽駒ヶ岳が夕陽を受けて照り輝く情景が素晴らしいということで、選ばれている。


同じテーマで和歌も詠まれている。


おしめ人入日を山の名にしおふ ひきゆくのすくる光を 木曽八景




現地訪問だが、標高2956メートルの木曽駒ヶ岳を登る体力はなく、麓から眺めることにした。

木曽駒ヶ岳は、木曽谷と伊那谷に挟まれた日本アルプスにある。

平地が広がる伊那谷側からの眺めは、山名の元になった馬(駒)の雪形が見えたりして、山容全体を眺望することができる。

ところが木曽谷側は深い谷が切り立っているため、3000メートル近い山とは言え、どこからでも木曽駒ヶ岳が望めるわけではない。

今回は、「木曽八景」にちなんだものなので、是非とも木曽谷から木曽駒ヶ岳を眺めたいと考えいろいろ探していたところ、「道の駅 日義木曽駒高原」に眺望ポイントがあるとの情報を得た。






え〜と、こんなかんじ


木曽駒ヶ岳眺望ポイント

毎度のことながら、見事に雲に隠れていた。



石碑の拡大写真。雲がなければ、この絵のような風景が見られる。
「たこ焼き」や伝統の「すんき」のノボリが映っているのが愛嬌。








木曽路名所図絵「駒嶽遠景」(早稲田大学図書館)















木曽駒ヶ岳には千畳敷カールがあり、いつか行ってみたい






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