すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


己高山(こだかみやま)(滋賀県長浜市)








楽浪(さざなみ)こだかみ山に雲晴れてあしりの沖に月落ちにけり 俊恵法師



こだかみや谷の木末(こぬれ)(かく)ろへて風の()きたる花を見るかな 藤原仲実



衣手に余呉の浦風さえさえてこだかみ山に雪ふりにけり 源頼綱(金葉和歌集)
さえさえて・・・冷え切って




琵琶湖の東方に聳え立つ己高山、標高922.6メートル。

近江国の鬼門にあたることから、古代から中世にかけて山岳信仰の修行の場となり、現在も山中に多くの仏教遺跡が残っているという。

ただし己高山を詠んだ歌は、宗教臭くはなく、「木高み」の連想から、「風、雲、嵐」を詠むことが多い。







■ これが己高山


真正面の山



この道は、真正面になるよう予め地図で確認していたもの



固まり感があって、素晴らしい山容である
この山がかつて近江山岳信仰の聖地であった



グーグルアースで作成
同じ角度の上空から見たもの



違う角度から撮影














最近、グーグルアースの使い方をマスターしてきました(我流ですが)





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