すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
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京都市伏見区、桂川の西岸の住宅地の中に森が残っている。 これは京都における最古の神社の一つの久我神社の社叢で、「久我の杜」と称されている。 古代豪族の久我氏を祀っているとのこと。 早速、久我の杜を詠んだ歌の紹介 |
木々にはふ蔦紅葉せり久我の森 淀の渡りや時雨しつらん | 葉室光俊(古今和歌六帖) |
いとはやも鳴きつる雁が久我の杜 木にはふ蔦も紅葉あへぬか | 大伴郎女 |
打ち群れて来ん人はなほ久我の杜 木々の紅葉のまだ散らぬ間に | 夫木和歌抄 |
う〜ん、季節は秋で、ツタが木々に這うような深い森が、見事に紅葉してきた様子を詠んでいる。 現地訪問してきたが、久我神社は住宅地の真ん中にあり、駐車場がなかったため、神社の裏から「久我の杜」を撮影してきた。 ![]() 多分、神社の維持管理のために神社の敷地が売却されて住宅開発されてきたのだろう。 ![]() 付近にあったアパートの名称も「久我の杜」 |