すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


皎月原(こうげつはら)(長野県佐久市)







B級ネタ





皎月原(こうげつはら)」は中山道の名勝らしい。
この地に次のような伝承がある。

 むかし皎月という官女がお咎めを受けて佐久郡の平尾へ流されてきた。いつも白馬を愛していた皎月はある時、小田井の原へ馬を引き出して乗りまわしていた。ところが天の竜馬だった白馬は空をかけまわった後、平尾山の頂上に立ち止まった。そこで皎月は「われは、ただびとでない。白山大権現であるぞ。」といって光を放って岩の中に入ってしまった。その後、官女は白山大権現とあがめられるようになったが、時々小田井の原に下りてきて馬の輪乗りをした。そのあとには草がはえなかったので、そこを「皎月の輪」と呼ぶようになったという
(佐久市教育委員会の案内板を要約)





え〜と、京の都から地位の高い女性がやってきて、その地で神のように信奉されるというパターン。

その皎月が馬の輪乗り(円のようにぐるぐる回る)をしていたと伝えられる場所が史跡として中山道の傍らにある。

中山道を行く旅人たちも立ち寄って見学したのだろう。

立派な歌碑もあった。

その皎月が詠んだ歌なのかな?と思ったら、違った。

小諸藩の馬術師範の押兼団右衛門が、皎月が馬の輪乗りをしていた場所で押兼流馬術を習得したときに詠んだ歌らしい。

皎月とは関係ないと言えば関係ないし、あると言えばちょっとだけ関係がある歌だが、じつに立派な歌碑が設置されていた。


昔よりかわなぬ影をうつしてや 月毛の駒の跡のみちしは 押兼団右衛門


皎月原の史跡に歌碑







■現地の様子



ここが皎月原。
馬の輪乗りぐらいなら十分にできそうな空間があった。




閑散としていた。だれかこの史跡に興味ある人いるのかな?




こんなかんじの史跡




前の道。旧中山道。向こうに見えるのは浅間山。




















このページ、あんまり力が入りませんでした。






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