すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
京都府舞鶴市の若狭湾内の二つの無人島、 籠神社の奥院であり神域となっている。 雪舟の天橋立の絵図には、宮津湾内にあるものとして描かれている。 丹後旧事記 「小島 陰陽の二島是なり俗に冠島沓島又釣鐘島棒島とも云、又陽島の方を男鳥島、陰の島を女鳥島と云 ・・・ (後略)」 丹後旧事記には二島は「小島」とされて名所の部に記載されていた。 小島を詠んだ歌が収録されている |
泊する小島か磯のかり枕 さこそ吹め与謝の浦風 | 大納言通貞(新拾遺和歌集) |
こく船の行ゑもしらぬ浪間より 見ゆる小島やとまり成らん | 前関白左大臣(新拾遺和歌集) |
暁や小島か磯の松風に 衣重ねよ与謝の浦人 | 顕仲(一字抄) |
松かねの小島か磯の小夜枕 いたくはぬれそ海士の袖かは | 式子内親王(新古今和歌集) |
明渡る小島の松の木の間より 空に離るゝ海士の釣舟 | 従二位家隆(風雅和歌集) |
袖ぬらす小島か磯の泊りかな 松風寒く時雨ふるなり | 皇太后大夫俊成(続古今和歌集) |