すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


粉河寺(和歌山県紀の川市)




父母の恵みも深き粉河寺 仏の誓ひ たのもしの身や ご詠歌


家にいても何もすることがなかった、ある日曜日、ヨメと粉河寺まで観光ドライブに行った。

西国三十三ヵ所の第三番札所。
天台宗系の粉河観音宗総本山。

普段は一人で各地の名所史跡を巡っているが、西国三十三ヵ所巡りだけは夫婦で回ろうということになっている。





こんな様子

大門
「規模の大きい三間楼門で、和歌山県では、高野山・根来寺に次ぐ威容を誇る。宝永四年(一七〇六)総欅造り。金剛力士は仏師春日の作と云われ、尊像の用材は桂の巨木。」(粉河寺のホームページより)



中門
「三間二戸の桜門として標準的な規模をもち、軒まわりまで良質の欅材で繊細な建物に仕上げている。」(粉河寺のホームページより)



本堂
「他に類例を見ない特異な形態で、一重屋根の礼堂と二重屋根の正堂とが結合した構成を持つ複合仏堂の形式である。」(粉河寺のホームページより)


名物の石を組んだ庭園










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粉河寺 遍路の衆の 打ち鳴らす 鉦々(かねがね)聞こゆ 秋の樹の間 若山牧水


境内に歌碑




ひとつぬきて うしろにおひぬ ころもがえ 芭蕉


境内に句碑




水も嘸(さぞ)や 白き粉河の 山桜 五橘亭
風猛(かざらぎ)の 名に似ぬ里の 小春かな 塊亭


境内に句碑





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さて、境内には「出現池」という池がある。
千手観音の化身の童男大士が柳の枝を手に白馬に乗ってこの池より出現したという伝説がある。(この説明だけでは全く何のことか分からないが)



この出現池を詠んだ歌

童の清き姿をあらわしし 御池の水のいく世すむらん 中御門権大納言宣顕




地図は粉河寺のホームページから拝借






ヨメと行ったので、いろいろ見たいところも見れず、そのまま帰路につきました。






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