すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


小松崎(兵庫県西宮市)




摂津名所図会ネタ


小松崎
小松村の浜辺をいふ。〔夫木集〕には近江、摂津両国と書けり。



なにはがたうら風寒み塩みてば小松が崎に千鳥鳴くなり 勝明法師(夫木集)

子の日して小松が崎をけふみればはるかに千代の影ぞうかペる 藤原俊成(夫木集)




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現在の西宮市に小松町があり、この辺りだと目算を立てて資料を集めた。

すると、小松南町にある岡太神社の付近は昔から小高い丘になっていて、そこは平重盛の居住地跡だという。
重盛の父の平清盛は福原に別邸を構えて移り住んだのだが、重盛は内大臣の要職に在り、京都と福原の中間で平氏の所領地であったこの地に居を構えたとのこと。
重盛は京都の小松谷に本宅があったため、小松殿と呼ばれていて、そこから小松の名がついた云々。





いろいろと納得できないこともあるが、とりあえず現地を訪問してきた。


岡太神社の前面道路。
この先の坂になっているのは武庫川の堤防。



これが岡太神社



境内の一画に平重盛の供養塔があった。



平重盛の城跡の碑
丘の上にあるとのことであったが、平地にあった。
武庫川の流路はいろいろ変わっているので、実際のところよく分からないのであろう。
















地味なところでした





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