すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


衣の関(宮城県柴田町)




「衣の関」といえば、岩手県の中尊寺の近くにある「衣川の関」「衣が関」がすぐに思い浮かぶ。


ところが宮城県の柴田町の白石川が阿武隈川に合流する手前の左岸にも「衣の関」があったらしい。
関の跡地には「東禅寺」という寺が建っていて、山号を「衣関山」という。




衣の関ゆかりの和歌の歌碑もあるとのことだったので訪問してみた。




■ 東禅寺 ・・・ 宮城県柴田郡柴田町槻木白幡5丁目4?1


山門
立派な仁王像があった。




山号は「衣関山」
そのまんまである。






本堂
真冬の夕方に行ったので、だれもいなかった。

見たところ、普通のお寺であった。




この寺の境内に歌碑があるとのことで探しまわったところ、山門の前にあった。




みちのくの衣の関をきてみれば霞もいくへたちかさねけむ 道興准后




道興准后は室町時代の僧侶で聖護院門跡。
諸国を遊歴し、紀行文『廻国雜記』を著した。
この中に陸奥の旅も記録されているが、旅の北限は松島のようなので、道興准后の詠んだ「衣の関」は中尊寺付近のものではなく、宮城県白石川左岸の、上記「衣の関」であったろう。



東禅寺は白石川の堤防沿いに位置する。
堤防を上ると夕暮れ迫る白石川の景色が見えた。

う〜ん、池のような写真になった。



東北本線
列車が通るのを待ってみたが、こんな時にかぎって何も通らなかった。












なんぼ考えても感想ありません




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