すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
菅原道真が太宰府へ左遷された道筋にあたる瀬戸内から北九州にかけての地域には道真ゆかりの地が点在する。そして各地にさまざまなエピソードが伝承されている。 道真が乗った船が嵐に遭って漂着して地元民に助けてもらったり、井戸を掘ったり、休憩したり、ご飯を食べたり、手を洗ったり、書きものをしたり、水に映ったやつれた姿に嘆き悲しんだり、とにかく各地に足跡を残しており、もし本当に全ての場所に立寄っていたら、太宰府に着くまで何年もかかっただろう。 今回訪問したのは広島県三原市の甑天満神社。干魃で困っていたこの地に道真が訪れ、自ら井戸を掘り、その水でご飯を蒸し炊き、地元民へ配り、そのあと甑(蒸し器)を残していったという。 道真の逸話を聞いて、室町時代の今川了俊が詠んだ歌 |
我いのるたのみもことに真清水の浅かるまじき恵みをぞ待つ | 菅原道真 |
え〜と、訪問前に入手した情報によると、甑天満神社には道真手堀り井戸が残っているとのことだった。 しかし・・・ ■ 現地訪問 ![]() 甑天満神社、山門 石段がはるか上まで続いていて、ひるんだ ![]() 「甑霊泉」の碑 この石段を上ったら清水が湧いてるのかなと ![]() いろんな石段を上ったが、ここが一番きつかった ![]() 社殿、井戸もなく清水も湧いていなかった ![]() これかなと思ったが、ちょっと違った 結局、甑天満神社には井戸はなく、山門から50メートル東に「菅公手堀井戸」として史跡が整備されていたらしく、自宅に帰ってから分かった |
![]() |