すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
【悲報】 鳴き砂で知られる丹後の名所、琴引浜であるが、真夏のレジャーシーズンど真ん中に訪れたため駐車場が満車で到達できなかった。 海水浴で人気のあるビーチらしく、家に帰ってクチコミサイトを確認すると、朝の9時には満車になっているので、7時か8時には到着するようにアドバイスされていた。 私は朝から天橋立を見学し丹後半島を回って昼に到着。 海水浴が目的でないし、写真だけでも撮りたかったが、周辺は迷惑駐車禁止の立て札が並んでいたので目的地を目の前にして泣く泣く引き返すことにした。 その時に撮った写真 ![]() この先が琴引浜 道の右側に流れている川が掛津川 ![]() 写真撮るだけに1000円は高いかも ![]() たしかに中高年男性が海水浴もせずにビーチの写真を撮るのは時節柄いささか抵抗もあった。 自宅のある大阪から遠くないので、今度は真夏やゴールデンウィークを避けて再訪しようと思う。 こんな調子なので、このページの作成にあまり力が入らないのだが、とりあえず関連の歌を紹介する。 |
たのしみを抑えかねたる汝ならん 行けば音をたつ琴引の浜 | 与謝野鉄幹 |
松三本この陰にくる喜びも 共に音となる琴引の浜 | 与謝野晶子 |
秋風や 浪の調べたる 琴ヶ濱 | 野田泉光院 |
名に高き太鼓の浜に鳴神の 遠くも渡る秋の夕さめ | 細川ガラシャ |
波の打つ 大鼓の濱や 初満潮 | 野田泉光院 |
霜深き芦の枯葉は折れ伏して いつくか懸の湊なるらん | 津守国量(新続古今和歌集) |
よしさらは磯の苫屋に旅ねせん 波懸津とて濡ぬ袖には | 仁和寺法親王 |
千鳥鳴く北の沙丘のならひとて 松傾ける白瀧の濱 | 与謝野晶子 |
根上りの 松に五色の 糸かけ津 琴引き遊ぶ 三津の浦々 | 細川幽斎 |
『丹哥府志』の説明では、「三津の浦より遊の浦、掛津浦、太鼓浜、琴引浜、根あがり松、五色浜、皆つづきの處なればこの六ツの名處をよみ入れて狂歌をよめる」とあるようだが、この狂歌の中にどうしても太鼓浜を見つけることができない。 また白滝の浜が入っていない。 いろいろな事情があるのだろう。 現地の写真がないのでグーグルアースのシュクショを掲載する |
全長2000メートルに及ぶビーチ。 一般的には全体を琴引浜、真ん中の尖った部分が太鼓浜らしい。 |