万葉故地、「子負の原」に鎮座するのは鎮懐石八幡宮。
創建は奈良時代。神功皇后が無事出産されることを祈願した鎮懐石を社宝とした。
鎮懐石とは、安産祈願のために腹周りに当てていた石とのことだが、実際何のことだかよく分からない。昔の妊娠期間の風習だったのかな。
けれども出産したのが後の応神天皇なので、ここが伝説の地となったもの。
現在、鎮懐石八幡宮は安産祈願の参拝客が国内外から訪れるそうだ。
なお、鎮懐石八幡宮のホームページは素晴らしい出来栄えである。
歴史の考察が充実しているし、ビジュアル的にもよくできている。
ぜひ訪問してください。

■鎮懐石八幡宮・・・福岡県糸島市二丈深江2310-2

入り口。鳥居の向こうの急な石段を上っていく。

見晴らし台から海を臨む。
長崎県や佐賀県の島々が見えるはずであったが、見えたのは左の地続きの大入配岬だけ。

尾根を進むと本殿があった。

鎮懐石ではない。「願い石」とのこと。
子授け安産祈願は、石を撫でるとよいらしい。
子負の原の万葉歌 |