すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
咋山(京都府京田辺市))
マイナーな万葉故地の紹介
春草を 馬咋山ゆ 越え来なる 雁の使は 宿り過ぐなり | 万葉集 |
「春草を馬」までが「咋山」を導く序詞で、「雁の使」は手紙を運ぶ鳥。 咋山を越えて雁が便りをもって来るというけど、来なかったという歌意。 その「咋山」は現在の咋岡神社のある岡だとされている。 咋岡神社を訪問した。 ![]() 入口 ![]() 割拝殿(それなりに珍しいらしい) ![]() 神社の正面に木津川が流れる(写真では分かりにくいが) |
咋岡神社 宇賀乃御魂神(ウガノミタマ)と菅原道真をまつり、天神あるいは天神宮と呼ばれていたが、明治8年、式内社・咋岡神社として認定された。 木津川の氾濫により、江戸中期の元禄8年(1695)に現在地に移され、その際に菅原道真が新に祭神に加えられ整備されたことが、文書と石燈籠銘文から判明する。 元の位置は、飯岡の北端で木津川と普賢寺川の合流点の箇所であったと口伝されている 京田辺市観光協会 |